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近代経済学 |
外国為替相場 国際間の取引関係は、国際収支上では貸借対象表として計上されるが、外国為替とは、 通貨を異にする国際間の貸借関係を、現金や世界貨幣としての金などを直接輸送すること なく、為替手形や送金小切手などの信用手段によって決済する方法をいう。 外国為替の取引関係では、「ある国通貨と他国通貨とを交換する」ことが行われる が、その交換比率のことを外国為替相場という。また「為替」とは、外国為替の手段であ る具体的な外国為替手形や送金小切手のことを指す場合もあるが、外国為替相場を「外為」 と呼び、外国為替相場が関わる外貨現金との両替業務(外貨現金の直接輸送があることが 前提)や、外貨預金に関わる業務(国際間の貸借関係を必ずしも前提としない)を含める こともある。 変動相場制下にある現行の外国為替相場は、その騰落が国際収支の不均衡是正や均衡維 持のために有効である場合もあり、また外貨準備の過不足の調整に役立つ事もある。しか し、所詮変動幅を調整するために金等の明確な物的保証を持たないで、帳簿上のバランス のみで機能する変動相場制では、一国の為替相場の切り上げや切り下げなどの政策的措置 が施されれば、直ちに投機マネー等の売買投機筋によって混乱を持ち込まれる危険も増す 事になる。1997 年にタイを震源に発生した通貨危機は、その後日本を含めてアジア世界一 帯に政治的・経済的危機をもたらしたことを想起する事が出来る。 第2次世界大戦後の国際的な貸借関係の決済機構の成立を決議したのは、1944 年、アメ リカ、ニューハンプシャー州のブレトンウッズにおける会議であって、そこでは米・ドル を金と兌換性のある唯一の通貨とする国際決済機構(固定相場制)国際通貨基金(IMF)の 設立を決議したのであった。しかし、その後の国際情勢の変化の中でこの制度は持続不可 能となり、1976 年、IMF 暫定委員会議はジャマイカのキングストンで政策的合意がなされ、 変動相場制の正式承認と金の廃貨を決定したのである。 |